今年も今年とて静岡は伊東で開催された「情報科学若手の会」に参加してきた。今回で3年連続、3回目の参加だ。 毎年「ブログで報告記事を書くまでが若手の会ですよ」と言われながらも、あれよあれよと時間が過ぎて毎回書いてこなかったのは反省すべきだろう。 というわけで、増量気味に…といくとPyConやABProの報告記事がつらくなってしまうので、出来る限り若手の会を推していく報告記事にしたい。
ロケーション
場所は伊東市。TXで柏からアキバへひとっとび、品川からオレンジの電車に乗ってガタゴト2時間、伊東線に乗ってゆらゆら20分。時間こそ長いが車窓の眺めは悪くない。おまけに先日買ったパタヘネがKindleに入っていたので退屈はしなかった。
旅館はおなじみ「山喜旅館」。情報処理学会の皆さんの魔の手尽力によりIPv6付き光回線が備え付けられた、由緒正しい最先端旅館だ。ぎしぎし鳴る床と木の香りにばーちゃんちを思い出す。
はじまりはじまり
着いたその日は、幹事の皆さんからイントロダクションの後、早速セッションが始まる。これまではこのタイミングで全員自己紹介という流れだったが、今年はナイトセッション(別名・飲み会、これについては後のセクションで)に移動になったようだ。
セッションピックアップ
今年も多様な話題が提供され、ほとんど話題の被りがなかった。 TwitterやSlackでは「今年の発表超エモい」とみんなノリで言っていたが、中身のないエモプレゼンがあったわけではない。発表されたスライドはすべて、感情的な表現を推していたものも含めてちゃんと技術的背景に基づいていた。ある方が「若手の会はある種のフィルタがかかっていて、高品質な発表と優秀な方々に恵まれている」と言われていたが、まさにその通りだと実感した。
たくさんのセッションの感想は、1つ1つ書くことも出来るが骨が折れる。そこで id:marin72_com のやり方を真似することにした。
ケーブルが短くて戸惑うとちくじ先輩
- id:tochikuji パイセン相変わらずド変態ですね(褒め言葉)だけどケツは触るなキモいやめろ
- id:marin72_com レコメンドについて学術的に聴いたの初めてかもしれない
- JavaのString format遅い!がんばって速くした!
- HCIはノリノリ動画を作る分野
- d3.jsで地球儀グリグリ・ニュース映像ポポポーン(語彙力)
- 会社にとって投資対象となるプログラマで…ありたい…!!
- LoRaアツいけど高い
- さすがさくらインターネット。社員さんのレベル爆高い
- おっちゃんに使ってもらえるロボット考えるとこおおい
- gRPCのロゴかっこいい、べんり
- この方のプロデュース力半端ない、農業のIoTとかいう枠組みでは捉えきれない
空飛ぶPhenox。搭載されたFPGAがマーカーを判別しホバリングする。制作者の方は物静かな感じだったが、この後お話する中で内に秘める熱意をガンガン受信した。
- Phenoxカッケー!基板からプロペラからソフトから全部作ってしまうなんてリスペクト
- 1000万PVおめでとうございます!!!
- Venmo日本でも使いたい!!!現金面倒くさい!!!
- LoRaすごいけどやはり地形によっては厳しそう。見通せるか否かが鍵
- 株の機械学習、ちゃんとやれば儲かる。
ちなみに私もLTをしたのだが、ルータの未発表のネタを取り扱っているためどんな発表をしたのかはヒミツである。(めっちゃツイートされてるけど)
ナイトセッション(飲み会)
若手の会の醍醐味ともいえるのがナイトセッションである。LTが自然発生したかと思いきやラーメン屋に行く集団がいたりなどフリーダムで、私もこれを毎年楽しみにして来ている節がある。
お酒も相まって技術の話題に花が咲く。君の名は。の話題で盛り上がる。三葉の口噛み酒飲みたい。四葉かわいい。不意にピングーの動画を見る。きょろ先輩 id:kyoro353 が撮ったドローンのカッコいい映像を見る。そしてまた技術の話をする。この面白さは実際に来てみなければ体験できないだろう。
料理
旅館だけあって夜ご飯は格別だ。金目鯛とかホイホイ出てくる。今年も堪能させていただきました。
一瞬で無くなる金目鯛
今年よかったところ
若手の会としては初めてのSlackが導入された。これまではTwitterがほぼ唯一の情報共有場所だったが、オープンでないSlackにて交わされる議論は粒度が細かく、なによりTwitter NGの発表においては便利だった。またSlack特有のゆるい雰囲気やEmojiといった文化により参加者がさらに参加できている感じもよかった。来年もぜひやってほしい。
イントロダクション中に早速「山喜旅館」のロゴをEmojiに登録したら、みなさんノリノリで使ってくださった。楽しい雰囲気に貢献できて幸いである。
あと、LANケーブル製作クイズも面白かった。クイズを解いてLANケーブルのパーツや工具の使用権を得ていき、できたケーブルでAPIを叩くことが出来たらゴールというものである。ウチのチームはどうやらビリだったようだが、それでもみんなで作ったケーブルでパトライトを回すのは格別だ。とても楽しかった。
ルール説明
蘭CABLE
帰り際にノーマットを頂いた
来年もまた行きます
実は今回の若手の会は当初パスしようと思っていた。が、幹事の小谷さんからTwitter DMにてお誘いを受け半ば「えいっ」という感じで登録した。3回目の若手の会ということで悪い意味での慣れ(なんというか、ドキドキ感は初めての時よりか落ち着いてきた)がないか心配だったがこれもまた杞憂。技術の話題を直球ストレートで投げて返ってくる場はそうそうない。
というわけで来年もまた参加したいと思う。