リモートワークと生活環境と雑感とノウハウ少々

masawadaさんの記事に触発されたうなすけの記事に触発された記事です。

ちょうど昨日が勤めてた会社の最終日・リモートワーク生活開始後約2週というタイミングなので、近況を雑に書き出そうかと。

某ウイルスで緊急事態宣言が出たのは4/7、私がリモート生活に入ったのはそこからさらに1週間ほど前の4/1でした。自分がリモート中心になるというタイミングで、奇しくも日本全体がリモートを強いられることになるとは。ちょっと予想してませんでした。ちなみに私のメンタルの状況はいたって快調、平常運転です。家で悠々自適に暮らしています。

「リモートワーク力」

うなすけの記事にあるような「リモートワーク力」という尺度はやっぱりある気がしてます。それでいうとうちの家はもともとハードのハックとか趣味の開発を前からやってたんで設備は整ってます。この構成も降って湧いたようなものではなく、2年間あれこれやってきて今年の頭ぐらいにようやく「体にフィットしてる」と実感できるようになってきました。

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仕事でPCを使う≒数時間以上PCと向き合うにあたっては、結構なレベルで環境の整備が必要です。これが職場なら自然といい感じに最適化されていきますが、家は必ずしもそうでないですよね。これが今いろんな人が直面している問題の本質ではないかと思います。私は職場と家どちらでもPCを長時間使う人間なので、幸いにも最適化が両方で進んでいました。

2年前に今の家に引っ越してきた時、勢いで Herman Miller Aeron Chair(いわゆるアーロンチェア)を買いました。そこから今まで「キーボードに手を乗っけたときの腕の高さはこれぐらいであってほしい」を中心に

  • 机に対する座面の高さ
  • アームレストの高さ
  • パームレストの位置
  • Macを冷却するファンと底面を持ち上げる高さ
  • 液晶の高さ

などなどの試行錯誤をしばらく繰り返し、今はめっちゃ体にフィットする構成にたどり着きました。時には完璧な寸法の足置きが欲しくて木工で自作したりもしました。

Aeron Chairはどちらかというと「半ば強制的に良い姿勢をとらせるタイプの椅子」だなと感じています。「ちゃんと座った姿勢」以外だとめっちゃ違和感が出ます。例えば座面の周囲は硬いプラスチックのフレームがあり、片足を上げたりあぐらっぽい姿勢になるのはほぼ無理です*1。さらに座面のメッシュが絶妙な摩擦係数で、革や普通の布より滑らないけどゴムほどじゃない、みたいなちょうどいい感じなんです。私は生まれつきお尻が前にずり出てしまうタイプで、前々職のフラーでは座面に滑り止めを敷きお尻が前に出るのを阻止していました。こんなことをせずとも、常にいい感じの姿勢を保つことができます。このパツパツかつ滑らない座面はももの側面にもフィットするカーブなので、最初はももが微妙に痛くなることもありました。

結局Aeronのセッティングを探って体が慣れるまでは数ヶ月かかりましたが、慣れるとめちゃくちゃ快適です。値段も保証期間も桁違いの製品なだけあり、それだけ長いスパンで使う椅子なんだなと今実感してます。

あと1つだけ作業環境に残ってる課題は、「4Kの外部モニタがIntelの内蔵GPUには重すぎる」という問題です。これは次のMacBook Proに期待しようかと思っています。

Off-topic: Herman Millerの椅子

Herman Millerの椅子はAeron Chairばかり有名ですが、もうちょっと安いSayl ChairやEmbody Chairもオススメです。

Saylは座面がスポンジになっていて万人がすぐ座れる感じの易しめの椅子です。前職ではずっとSaylでした。背面の意匠は随分違いますがAeronと方向性が近いです。どっしりと重みがあって使い勝手のよい良い椅子でした。

EmbodyはAeronとは違う方向性で背中をサポートする椅子で、形状がくびれているため腕の動かせる範囲が広いのが特徴です。Aeronはそもそも前傾寄り(事務作業など)を狙った椅子で、Embodyは後傾寄りの人やPCワーカーの人を狙った製品になります。私も買う時にAeronとEmbodyで悩みましたが、最高級かつフル装備のワークチェアというのを知っておきたくてAeronを選びました。

製品による用途の違いは、銀座の大塚家具やショールームのアンバサダーが教えてくれるので、店舗で聞いてみることをおすすめします。(状況がアレなんで行きにくいと思いますけども)

ビデオ通話

前から薄々気付いてましたが、ZoomやHangoutsを使うとCPUがアッチッチになってダメになることが判明しました。外部からファンで冷やしても、です。そこで、眠っていたPixel 3にZoomなどをインストールし、PCのリソース消費ゼロでビデオ通話ができるようにしたところめっちゃいい感じになりました。これ超おすすめです。

音にこだわる人たちはマイクやオーディオIF等いろいろやってるみたいです。良いマイクの音が良いことは私も承知してます。が、それは素材が良いという話で、いい感じのゲイン・いい感じのコンプ・いい感じのetc.で調理してあげなければいけません。そこらへんが超面倒なのも目に見えているので、残念ながら食指が動きませんでした。

スマホのノイズキャンセル・エコーキャンセル・オートゲインは一般にあまり知られてませんがとても高品質です。よほどスピーカーを大音量にして音を歪ませでもしなければ、スマホの音がエコーバックされることもありません。というわけで、あえてスマホ単品ですべてを完結させています。スマホに全部オフロード、オススメです。

辛い人とそうじゃない人

ネットを見ているとリモートを苦痛に感じている人とそうでない人がいるようです。冒頭の二人の記事とか昨今のTwitterから見えてきた、個人差が大きいポイントがいくつかあります。

  • 自宅の設備がリモートに向いている/いない
  • 人とのコミュニケーションをSlack等とハイブリッドにするのに成功している/していない
    • リアルなコミュニケーションを文字に持っていく上で社員間の空気感のすり合わせができている/いない
  • 「したかった外出ができなくなった」というダメージを受け流せている/いない
  • 屋内でストレス発散できる手段がある/ない

※単に違いを挙げただけで、他社のやり方・人のストレス耐性・生活習慣その他についてあれこれ言いたいわけではないです。

ちなみにTwitterで雑アンケしてみたら、意外にも「全く苦痛ではない」という人が過半数でした。辛い人とそうじゃない人でもっと票が割れると思ってました。

自分はここらへんまったく辛さを感じてないです。元々リモート生活に入る予定だったのも作用してるんだろうと思います。もちろん悲しいことはいくつもありました。登壇予定のイベントが延期になり、元々予定してた友達とのキャンプが吹き飛び…。しかしながら、その当事者(イベンターや友達)と感情を分かち合いつつ、空いてしまった時間に別なやりたかったことを入れるというのを繰り返したところ、うまいこと軽減できた気がします。

ところでストレスの軽減でいうと、どうぶつの森はきっといろんな人に効くと思います。私もたぬきちをはじめ村人たちに癒やされまくってます。おすすめ。

インターネット

自分の感情でどうにもならないのがインターネットですね。いやはや、皆さんめっちゃ怒ってます。物申してます。こういう時に自分も物申したり皮肉を言ったりすると、インターネットの濁流の一部になってしまいます。昔から「インターネットやめたい」と事あるごとに言ってますが、今回も例にもれずインターネットやめたくなってます。

見るだけ辛いしマイナスですから、私はめちゃくちゃ対策してます。Twitterならキーワードミュート・アカウントミュート・アンフォロー、Facebookなら友達登録はそのままでアンフォロー。精神的安寧を第一に保っていきましょう。

末田はどんなときでも安定のパソコンオタクです。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

料理・食

そもそもリモート中心になるということで自宅の調理環境は結構追加整備しました。

もともと「自ら炊くと書いて自炊、つまり米を炊いた時点で自炊!」を持論にするほど自炊は嫌いです。牛丼チェーン大好き。まあとはいえ半分フリーランスになりますし、金銭については軌道に乗るまで切り詰めておいて損はないということで、極度に手を抜いた自炊をやることにしました。

こういう時に時短レシピ的なのをクックパッドを見ていると「簡単!○○で作る□□!」みたいなのを見かけるんですが、もう鍋とフライパンを使わせてる時点でそっ閉じですよね。確かに「簡単」ではあるかもしれない。けど「シンプル」ではないよねと。

自炊の最大の障壁、それは洗い物です。そこにさらに、調理に費やす時間や野菜のカットといった難点が続きます。それらが極度に減らなければ、自炊なんてやる気にならないのです。最近はホットクックが流行りだしいいなーと指をくわえて見てたある日、気付いちゃいました。

そして続けて、神のような道具を見つけました。

これらを合わせて、今は炊飯器ミートソースを2日に1回錬成しています。炊飯器が勝手に煮てくれますから、調理に拘束される時間は実に10分ちょっとです。

cookpad.com

このレシピだと後半で鍋に移して煮込むステップがあるのですがそこはもちろん改変。元々入れる水の量を少なめにすれば鍋など必要ありません。死ぬほど簡単かつシンプルなこのレシピ、保温されているのでレンチンの煩わしさがない上に、丸2日経っても普通に食べられるので超効率いいです。こういう美味くて簡単でシンプルで都合のいいレシピがもっと他にないかリサーチするのが今後の課題です。

食材の調達については、仕方なく朝のランニングのコースに肉のハナマサを入れることで時間を節約してます。すごく面倒だしウイルスのリスクもあるので、Amazon Freshで解決したいところ。最低購入金額さえクリアできれば…。

自炊について長々書きましたが、ミートソースはあくまでおかずに過ぎません。では主食はというと、最近はBASE FOODとオートミールを食べています。BASE FOODは普通の食材みたいな食感で栄養を網羅できるので最高です。COMP・Huel・BASE FOODといった完全食系は全部試してきた中で、やはり「既存の主食と同じ形・食感をしている」というのは一般的な食事との親和性が高くて強いと感じます。

この前BASE BREAD(パン)がリニューアルするということで試供品を食べたところ、輪をかけて普通のパンになっててびっくりしました。まだ食べたことがない皆さんには是非試していただきたいです。完全食界隈はお試しセットが超安いという共通点があるので、ぜひ買ってみてください。

オートミールについては、ネットでやたら不味いって言われているので意を決して食べましたが全然余裕でした。むしろお粥にせずに食べたら香ばしくて美味しいなーぐらい。普段は、オートミール50gにお湯200cc弱とカレールウ1/2かけら(田の字に割ったルウを更にもう半分にする)を入れてレンチンし、カレー味のお粥状態になったところにミートソースを入れて食べてます。めっちゃうまいです。

集中を再現する

リモートワークでやはり問題になるのは「集中」です。もともと「やるべきこと」に集中するのが絶望的に苦手なのでこれの解決は急務でした。

結論から言うと、「部屋を真っ暗にしてインテンシティの低い音楽を低音量で流す」が今のところ再現率が高いことがわかりました。視野に入るものがPCのモニタだけになること、加えて思考を促すわずかな音楽要素があること、が効いているのではないかと思っています。

せっかくなので、今育てているSpotifyのプレイリストを上げておきます。

open.spotify.com

まとめ

リモートが辛くない件については、生存バイアスや転職といったコンテキストは否定できないにしても、

  • ベースラインのストレスの対処だけきちんとやっておく
  • 自分がなぜストレスを感じているか、客観的に考える
  • 不快なもの(ネットの情報や面倒な調理)を徹底してシャットアウト・軽減する
  • 自分の好きな事柄についてこだわったり思索を深めたり手を動かしたりする

これらで全然やって行けているというのが感想です。

ストレスを過度に深めてしまう行為として「反すう」(過去の過ちやトラウマを繰り返し考えてしまい、どんどん落ち込んでいく現象)があります。私もよくやってしまいますが、客観的に自分を見ることで今までなんとかしてきました。

リモートが辛い人全員が反すうをやっているわけではないとは思いつつも、風景の変わらない家の中では思考の流れを変えるのが難しいという人も多いはずです。各々が抱える辛さを客観的に認識し、それとは別な流れを作ることで、楽しく過ごす道筋が見いだせるようになればいいなと思います。

*1:無理にやると足がずっと圧迫されて痛くなる