これは 大都会岡山 Advent Calendar 2016 16日目の記事です。前回はlittlebustersさんの 「地方のとあるSIerのデザイン事情」でした。
こんにちは、自称プロの岡山県民ことpuhitakuです。 「プロの岡山県民」って書いたのはノリと勢いなので、岡山県に生まれ育っただけでプロ要素なんにも無いです。あと担当日を間違えて執筆が遅れてしまいました。すみません。
大都会岡山ACは長いこと存在してたっぽいですが、 id:to_tu さんに教えていただいて初めて知りました。ネットで「岡山」の文字を見る時って、大体「大岡山」って書いてあることが多いから意識して読まないんですよね〜。ともかく、今まで岡山県についてちゃんと文章にしたことがないので今回はちょっと長くなりそうです。
注意:「岡山」は「岡山県」ではない
岡山県民が会話で単に「岡山」と言った場合、これは「岡山市」の事を指します。私も岡山県全体の事を言ってる時に「岡山」という言葉を使うのはちょっと違和感があります。そこでこの文章でも、県について書く時はわざと「県」を付けて呼び、市について書く時は「岡山」と呼ぶことにします。
住んでてわかる岡山県
岡山県はいいとこです。全体としていいところを挙げるとこんな感じです。
- もも・ピオーネなどの果物や、ジャージー牛の乳製品がおいしい
- ジャージー牛のヨーグルトは脂肪の膜が分厚く濃厚で超うまい
東京発にはなかった「もも味のアイス」が車内販売にあったから岡山県産だなと思ったらやっぱりそうだった。 pic.twitter.com/r1QoGt6fOS
— puhitaku (@puhitaku) 2016年5月8日
- 天変地異が少ない
- 台風は四国がブロックしてくれる
- 活断層も少なく、鳥取や淡路島から伝わった揺れが時々来る程度
- 天気が良い
- 県北はそうでもないかも…
- 新幹線が必ず停車する
- こだま・ひかり・のぞみすべて止まるので適当に乗っても大丈夫
- 乗車率200%みたいな時でも岡山駅発を狙えば自由席で着席できる
- 岡山弁
- 汚いとか言われやすい
- 地域によって変化があり、方言で出身地域がわかる
- しねー、せられー、しんさい、しんちゃい
- 話す相手によってコテコテ具合を変えるとおもしろい
- 岡山県がモチーフになったといわれる「のんのんびより」のれんちょんのセリフは一部岡山弁でカバーできる
岡山弁はよく語尾の「じゃ」がおじいちゃんみたいだの汚いだの言われますが、なにも全部じゃにすることはなくて、「○○なんよ」とか「○○なんで」みたいな優しいやつもあります。
— puhitaku (@puhitaku) 2016年10月12日
- 用水路が多い
- 岡山県で生まれ育った人はほぼ確実に用水路に落ちたことがある
何なんだ、岡山県民は用水路に落ちるのが通過儀礼なのか。みんな落ちすぎ。僕も2回落ちてるけど!!
— puhitaku (@puhitaku) 2016年8月27日
私が住んでいた地域
私は高梁市中井町という限界集落で生まれました。その後
- 高梁市有漢町 (当時・上房郡有漢町)
- 赤磐市 吉井支所管轄区域(当時・赤磐郡吉井町)
- 美作市勝田地域
- 津山市(津山高専の寮)
と移り住みました。
有漢のいいとこ
- 果てしなく静か
- 車が通る音以外音がしなさすぎて、稲穂のこすれる音とか認識しちゃうレベル
- 人工的な静寂と、自然の生む音だけがある静寂は違いますよ
- 石の風車
- 芝生で寝転がろう
- 広域農道に入る手前で左折するとあります
- 間違えて有漢ICに行かないよう気をつけよう(農協のガソリンスタンド前を右折)
- 星がめちゃくちゃきれい
- 流石に美星町には勝てないけど、明かりが少ないので星はとてもきれい
吉井のいいとこ
- つちのこ
- 謎のUMA「つちのこ」でなんか有名になったことがある
- 合併前は、「生け捕りにしたら西暦の数字だけ賞金をあげよう(例: 2016万円)」という制度があったが合併後どうなったかは不明
- 深い霧
- 寒い季節はほぼ毎朝深い霧が出る
- 朝深い霧の中登校して、朝礼の途中段々霧が晴れて見えてくる真っ青な晴天が好きだった
- 学術的にも重要な地域だと聞いた
津山のいいとこ
- 長く人が住んでいる故の地形の複雑さ
- まっすぐな道路が少ない
- 戦時中に米軍が作っていた津山の地図に載っている道路はほぼすべて現在の道路と対応付けられる
- 原付に乗って適当な道を進むと、見たことのない風景がいっぱいあって面白い
- 蘭学が栄えた学術都市だったので本屋がめちゃくちゃある
- 津山駅から両備バスに乗って直に東京へ行ける
- 面積あたりの衣食住の充実度でいうと倉敷より上かもしれない
- B'z の稲葉浩志の出身地
- イナバ化粧品の前とか日常的に通る
食べ物
岡山県には「食材」の特産はあまりないのですが、料理・特にお菓子が美味しい県だと思います。
- けんびき焼き
- 小麦粉をお湯で練りあんこを入れたあと、みょうがの葉に包み焼くシンプルな田舎お菓子
- 備中で多く食べられている?
- 葉の香ばしさとシンプルな味が最高(個人的には柏餅とかより遥かに美味いと思っている)
- 今でもばーちゃんちで頼んで作ってもらうぐらい好き
- ローカルCMでおなじみ「大手まんぢゅう」
- 絶対に外さないお土産
- ばーちゃんちに行くとたまにあって、みんな大喜びで食べる
- きびだんご
- 廣榮堂本店のが一番有名で味も多彩
- コスパが良くないので県民はあまり食べないがお土産向き
>>>ぼくたちはきなこきびだんごだよ<<< #岡山
— puhitaku (@puhitaku) 2016年10月9日
廣榮堂本店のCMより。
- むらすずめ
- つぶあんをクレープに似た生地で包んだお菓子
- 作っている映像がCMで毎回流れる
- 鏡野ほろり
- いわゆる郷土料理系ではないが、絶対に喜ばれるお土産
- 津山市から鏡野方面へ走り院庄IC前を通り過ぎた先にあるパティスリーワカナで販売
- クッキーの既成概念を覆される美味しさ
- ネットでも買えるのでぜひ食べて欲しい一品
- えびめし
- デミグラスベース(カレーのような風味もある)のソースで炒めたピラフに色々なトッピングを載せたごはん
- 「えびめしや」が県南に複数ありこれが最も有名
- えびめしだけでこんなに展開できるのかと思うほどバリエーションが多い
- さばずし
- 脂が乗ったさばずしはマジで美味い
- うどん
- 基本的には香川・讃岐スタイルが直輸入されていて、強いコシはもちろん健在
- 岡山のうどんブランドとしてはぶっかけふるいちが有名(倉敷を中心に複数店舗あり)
- ラーメン
- 人口に対するラーメン店の数が特に県南で多い(すいません出典忘れました)
離れてわかる岡山県
ここからは私が関東に移り住んでから見えてきた岡山県を挙げていきます。
岡山県にも技術コミュニティはある
今までの大都会ACのエントリを読んで一番驚いたのがここです。
何というか過去エントリを読めば読むほど、自分の知らない岡山県の姿が見えてくるんですよね。
Okayama.rbというコミュニティがあったり
起業されてたり
生まれてから21年ほど岡山県に住んでましたが、高専に在学していた当時すらこんな界隈の存在は知りませんでした。
これは果たして自分がWebを真剣にやってないからなのか、Python書きだからなのか… ともかく、新しい岡山県が見えて新鮮な気持ちです。
晴れの国は伊達ではなかった
現在私は千葉県に住んでいます。千葉は天気がやたら悪いみたいな事はないのですが、やはり岡山県に住んでいたときより雨やくもりは多いです。2016年の梅雨シーズンに1週間以上雨が降り続いた時は頭がおかしくなりそうでした(誇大表現)。Wikipediaで千葉県と岡山県の数字を比べてみるとなるほど数字が少ないのがわかります。とはいえ県北は割と降るので一概に天気が良いとも言い切れないですけどね。
関西の影響を感じる
引っ越してからというもの、話をしていると何故か関西人と間違われるケースがあります。自分は普通のテンションで話してるつもりなのですが(笑)。岡山県は右隣が兵庫県で、人の行き来も多くあるので(親が関西出身で〜とか就職は神戸や大阪〜とかザラ)、そういう地域的部分は意外と大きく影響してるのかもしれません。
岡山県に行ってみたいと思う人は意外と多い
正確な位置もよくわからないどマイナーな県としていじられる岡山県ですが、意外と少なくない頻度で岡山県に行ってみたい人と会います。理由や場所を聞くと
- 稲葉浩志の出身だから(津山)
- 美観地区(倉敷)
- 備中松山城(高梁)
- 実は日本一標高の高い場所にある山城だったりする
というのが多いです。中には吹屋のベンガラの話をする方がいたりしてビックリすることもありました。
とりあえず今は映画「ひるね姫」の公開が楽しみ
来年春に岡山県は倉敷市が舞台となる映画「ひるね姫」が公開されます。岡山弁バリバリの特報が出たときはかなりビックリしました。岡山県はアニメの聖地みたいな類が少ないのですが、ここで強力なのが一発来るのを期待しています。
ちなみに特報で出てくる瀬戸大橋をバックにした風景は倉敷市下津井の風景です。鷲羽山ハイランドのふもとあたりですね。そこから少し北に行った宇野津には私の父方の親戚が多く住んでいます。
あと全く関係ないですが島田フミカネさんは岡山県出身岡山県在住です。
書いた書いた
だらだらと書いてしまいましたが、つまるところ岡山県はいいところです!
上の方で紹介したお菓子や料理など、岡山県に来てぜひ楽しんで頂けたらなーと思います。
次の担当はたがみ だいきさんです。